企画展(パネル展)
私たちは「買われた」展 -埼玉初開催
私たちが、いま、
ここに生きていることを知ってほしい。
11月8日(金)~10日(日)
10:00~19:00 (最終入場18:30)
【会 場】あいぱれっと(さいたま市子ども家庭総合センター)1階多目的ホール
【入場料】一般1,500円 前売り1,300円 高校生以下無料
【共 催】さいたま市子ども家庭総合センター指定管理者アイル・オーエンスグループ
【企 画】Tsubomi(Colaboとつながる少女によるグループ)/(一社)Colabo
【後 援】埼玉県、さいたま市、上尾市、埼玉県教育委員会、さいたま市教育委員会
(一社)埼玉県助産師会、東京新聞さいたま支局、埼玉母性衛生学会
【問合せ】kokokaraねっと埼玉 kokokara.net.saitama@gmail.com
【必要とされる社会背景、企画展開催の目的】
家庭での虐待やネグレクト、DV、学校でのいじめ、不登校、周囲の無理解や暴力、福祉との断絶などの過酷な環境の中、子どもたちは何らかのSOSを出しています。保護者や教員、スクールカウンセラー、相談機関などの大人へ相談したり、暴力や家出、自暴自棄な行動を繰り返す、鬱になるなど、時には問題とされる行動も子どもたちからのSOSです。
学校や児童福祉や医療や警察などで、大人から適切な対応をされなかった子どもたちがいます。SOSを受けとめてもらえずに、大人への諦めを感じながら、助けを求めることをやめ、自分が耐えることで生き延びようとする子どもたちがいます。そんな時「どうしたの?」「一人?」「お腹すいてない?」と声をかけてきたのは買春者なのです。
「買われる」に至るまでの背景には、善人による無関心や無理解がありました。最大の悲劇は、悪人による暴力ではなく、善人の沈黙であるとキング牧師も言っています。子ども達を狙う買春者やスカウト達に今の福祉の社会システムは敗北しているといえるのではないでしょうか。
この企画展では、子ども達が出したのに見過ごされてきたSOS、買われるに至るまでの経験や、買われた経験を通して、トラウマや苦しみを抱えて今も生きている一人ひとりが、もがきながら、それでもその人なりの言葉で伝えようとしている声を聞く(見る)ことができます。是非多くの人に会場に足を運んでもらい、今の子どもたちをとりまく社会の実態を知って欲しい、彼女達の背景には様々な問題があることに目を向け、関心を寄せる大人が増えてほしいと思っています。
日本では「援助交際」という言葉で、児童買春が大人から少女への援助であるかのように語られていますが、そこには支配の関係性と暴力があります。弱い立場にある者に対しての暴力が、金を払うということによって正当化されていること、少女への性暴力が売春という言葉で子どもの自己責任論で片づけられていることはけして許される事ではありません。大切なのは、困った時に信頼がおける大人に相談できるようにすることであり、大人達には子どもが相談しやすい環境づくりをする責任があります。
企画展を開催することで、子どもを買う大人の存在や、「気軽に」買える状況(社会)があることに目を向け、子どもたちのSOSをうけとめる為に必要な支援について考える機会となればと願っています。
【協力・賛同団体】(受付順、敬称略)
パルシステム埼玉、NPO法人パープルネットさいたま、彩の国思春期研究会、NPO法人女性ネットsaya-saya、若草プロジェクト、NPO法人セカンドリーグ埼玉、NPO法人女性のスペース「結」、NPO法人C.C.スペース、PAPS、女性と人権全国ネットワーク、一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク、NPO法人さいたまユースサポートネット、NPO法人心の子育て支援ハッピーマザー、一般社団法人“人間と性“教育研究協議会さきたまサークル、フィフティーンクロス、NPO法人ReMind、CAP東埼玉、とーくカフェ鴻巣、ぐーちょきぱーてぃーおもちゃ図書館、おてんき舎、株式会社ポラスタン、NPO法人ふじみの国際交流センター、しるしる憲法、NPO法人ピルコン、NPO法人ライフライツインパクト東京、埼玉つながる女性の会、チョットデキル株式会社、株式会社キュカ、まちづくりパーティーズ、NPO法人子どもセンター・ピッピ、ふじみ野市男女共同参画をすすめる市民の会